PGN MIL-LOG

MICHヘルメットをつがいで置いていたら増えた。



…すみません

MICHハイカットの実物ですが、NSN付きのMSA製はけっこうボロボロの汚い奴でも高値で取引されててなかなか手が出ません。
じゃあ、同型ヘルメットを納入している他社が作っているモデルはというと、これも滅多に出てきません。
ただ、出てくればけっこう安い傾向です。
今回、Rabintex製のMサイズを思いの外安くで手に入れることができました。
せっかくなので、「こんな代物です」的なことを書いてみようと思います。




聞き慣れないRabintexって何やねん？ですが…
Rabintexは、MSA社、SDS社、Gentex社と並んで米軍納入向けACHの製造を請け負っている(いた)会社です。
ところが、DEFENSE INDUSTRY DAYLYの2010年5月18日の記事によると、同社が納めるACH型ヘルメットの抗弾性能について、軍の要求する水準に満たなかったとしてリコールを食らっています。Rabintex社はこれに対して一応抗弁していますが、元々シェアが小さかったこともあり、その後継続して納入はしていないようです。

同社は、ACHの後継というかカスタムモデルに当たる、いわゆるTC-2001型も”RBH Air Crew”という名称で製品化(形状や性能諸元はMSA等他社製と同等)してはいますがこれについては米軍への納入実績は分かりません。

ちなみに、先ほどの記事に”ArmorSource(前Rabintex)”というような記述がありますが、ArmorSourceも、RabintexもそれぞれWEBサイトを現在も開いており、よく分かりません

…と、出だしから微妙な扱いですが、一応 ”実物” です^^;

それでは外観から見ていきます。
表面仕上げは、木工用の#100とかのサンドペーパーの並みにザラザラです。
色は…なんだろう、ウンコ色コヨーテタン。Rabintexの製品情報では黒またはオリーブグリーンと、あとは受注により塗装となってますが…この色で注文したのか？これは塗り直し必須ですね


内面は黒色で、アラミドの織りが見えています。
MSA製の物は内面もコーティングされていてアラミドの織り目は見えません。
Rabintexの仕様もこれはこれでシブいですけど、まあこれも塗ってしまいましょう。


そして我が国の誇るTAMIYA社のライトサンドと木甲板色の重ね塗りで仕上げたのがこちら。


耳周りのカットアウトはこんな感じになります。


前頭部には、G01の3ホールシュラウドを取り付けます。アームは持ってないです。高いです。つーか売ってません。


ベルクロは元の持ち主の貼り方が気に入ったので、同じように貼り直しました。後頭部にはMS-2000ストロボと乾電池ホルダーを付けます。


それにしてもMサイズって意外に小さいんですな。
Emersonより一回り小さいグラスファイバーのやつより、さらに一回り小さい感じです。




インナーパッドはACH標準仕様の物を使用しますが、Mサイズが思いの外小さい作りなので、基本通りの配置にすると被りきれないというか、頭の天辺に乗っかる感じになってしまうので、真ん中の丸いやつは使わずにこんな感じに配置してみました。
どのみち、ヘッドセットを使う時も真ん中のパッドは外しますから、この配置で使っていくことにします。
ストラップはOPS-COREのH-Napeです。


シェルの厚みは約9mmで、縁取りはNBのやつと同じようなTPUっぽい素材です。
NBグラスファイバー製のやつ(右)と比較


Emerson(右)と比較






<まとめ>
これ以上増えないようにヘルメットに避妊を施しておかないと…